提案型構成・コンテンツ作成方法

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提案型の構成とは

「診療時間」と「交通案内」はどちらが優先なのか。「医師の紹介」と「初診案内」はどちらが優先なのか。 診療科目ごとの疾患説明が必要なのか、メインの科目以外は概要説明だけで良いのか、単純な正解はございません。また医療だから「診療予定表」が一番上のレイアウトとは限らず、先生のクリニックの持つ諸条件次第ですべて異なります。「みな同じ」では制作サイドが考えることを放棄していることになります。 私たちをお選びいただける理由の一つは常に先生のお話内容からベストを考えてご提案するからかもしれません。

院が売りたいもの、
患者様の知りたいこと

構成は患者様が使いやすいカテゴライズと、先生の目的ごとに異なる項目のレイアウト次第で都度大きく変わります。ファーロがどのように構成を考え、その際必要になる情報はどういうものなのかは、医療サイト内に必要な情報をご参照いただければと思います。ファーロは先生のお話を元に、デザイン工程前にワイヤーフレームという設計図をご提出し、ファーロの理解が間違っていないか、クリニックのアピールが届くようになっているか、患者様にとって使いやすさは犠牲になっていないか、先生とご確認しながら制作を進行してまいります。院から伝えたいことと患者様が知りたいことがぶつかったときは、最終的なご判断は先生方に委ねますが、基本的には「患者様が知りたいこと」を優先に構成します。

ファーロの制作方針への
ご意見例

グーグルが求める
独自性

現在のグーグルはテキストの使いまわしを許さないといわれます。ミラーサイト、ミラーページといわれ低評価になります。同じ内容をいくつものブログ記事に掲載したり「手を抜いてユーザーをだまそうとしている」サイトを排除する方向です。しかしどのように説明しても似たような原稿になってしまうものもあるかと思います。明確な基準はございません。診療理念などがトップページに掲載され、同じ理念が別のページにあってもそのくらいのことでグーグルはペナルティを課したりはしていないようです。しかし初診案内でも診療科目の説明でもクリニックごとに丁寧に説明を行えば説明する内容は必ず個性が出ます。これをグーグルは大切に考えています。

原稿作成代行の限界

そのためファーロが原稿作成代行を行えるのは、「院長のごあいさつ」と「医療ポリシー」は取材をもとにユーザー視点で草稿をおつくりいたします。また「疾患説明」「サイトポリシー」「プライバシーポリシー」に関しては教科書的な草稿までになります。草稿には先生が目を通していただき加筆校正をお願いしております。 クリニックや病院の個別のシステムは院側からご提出願います(「初診の流れ」や「健診・予防接種」、「求人要項」「FAQの作成」など各院の独自性が反映される原稿)。
サイトリニューアルの場合は旧サイト記載情報を転記草稿にしてご提出いたします。

原稿作成代行の限界

従来ファーロの原稿作成代行は大変評判をいただいておりましたが、グーグルの仕様変更に伴い、原稿は先生方にお書きいただくことを原則とするように方針を変更しております。

ファーロではどういう内容、項目で、どのようにお書きいただくかをご助言申し上げますが、最終的な表現言い回しは先生方におつくりいただくことが、評価を高め長いこと患者様・グーグルに評価を受けるポイントになると考えています。原稿作成は先生方のサイト制作上最も面倒でお金を払ってもだれかにお任せしたいことだと思われますが、これをご自身でしていただくことが先生方のクリニック成長への近道になることをどうかご理解いただければと思います。先生ご自身の言葉でお書きいただいた原稿はユーザービリティが高いと長く評価され続けることが多くございます。

先生がお書きになった
原稿事例

謙遜のない事実を

グーグルは信頼性、権威性、専門性の証としてどのような略歴のある人物がこの記事を書き、このサイトの所有者であるかを大変重く見ます。「医師自身」がもっとも必要な情報です。謙遜による過小な表現は不信の元です。比較級や最上級、形容詞で飾る必要はございません。事実を列挙します。

またごあいさつ文はどの医療機関サイトでも必ず上位に入る人気コンテンツです。患者様は「かかりつけ医」を選ぶ際、医療技術では選べないことがほとんどです。国家資格を取得しているという権威に依存しますが、長いことお付き合いをするのであれば「どのような人物か」を見極めようとします。グーグル評価上も患者様の選択モチベーションの増加のためにも力を入れるべき重要なコンテンツです。
当社担当がお話を聞きながら草稿をおつくりしますので加筆校正をお願いします。

当社草稿事例

コンテンツSEOとは

クリニックのドメインの中にブログを用意し、そこに社会的関心度の高い記事を入れSNSなどからリンクをもらう方法で、バイラルマーケティングとも言います。

マーケティング会社がKPI設定をしてWEBサイトを運用する場合、数値目標達成を至上命題に掲げると、アクセス流入量を増やすためにこの類のSEOに強い方法でコンテンツ制作を提案されると思います。ただしファーロではこの手法は大きなリスクがあると考えています。

コンテンツSEOとは

例えば

生活習慣病を専門とするクリニック様が通常のドメインの後ろに*****/blog/として 「炭水化物ダイエットは体に悪い5個の医療的な理由」などという社会的認知度の高いキーワードで、社会的関心度が高く医療的な記事を書かれたとします(またはマーケ会社に書いてもらった記事を買い監修だけ行ったとします)。

この記事のさわりの部分を興味を引くようにTwitterで書き、記事ページへリンクを張ります。Twitterはいいねや、リツイートで拡散されるとします。TwitterそのものにはSEO効果はありませんが、TwitterAPIという外部サービス経由のリンクにはSEO効果があるため外部からの多くのリンクが集まる良いページというグーグルの判断で、クリニックのドメインが強くなりSEO上有効という手法です。

  • 医師として嘘のない専門性の高い記事は書ける(買える)と思います。
  • 社会の興味関心を一時的に引くこともできると思います。
  • いくつもこのテイストの記事が増えるとユーザーはその理由を考えどこかで「あざとさ」を感じます。
  • いずれユーザーリテラシーが上がれば何のためにこの記事が書かれているのかを理解します。
  • 社会的地位と名声を持つ「信頼性の塊」である医師が人集めに降りてきていると判断されかねません。
  • 更新頻度が落ちると情報が更新されないユーザービリティの低いサイトという判断を受けかねません。

コンテンツSEOの
リスク

社会的関心度が高く、医療の専門性を有する原稿は大切ですが、「読まれなければ意味がない」というインパクト主義に染まると、記事タイトルやその内容は徐々に「目を引くこと」「SEOに有効であること」に合目的化し、わかりやすく、短く、簡易的になり、どこかで深さや正確性を失いかねず、本来の啓蒙の目的から外れていくかもしれません。現在でも大量にこの手のコンテンツマーケティングで作られた記事が氾濫している中で、虚偽・誇大広告のアフィリエイト記事と混同されやすくなっています。これらをグーグルが問題視し、ルールを変えE-A-Tのバランスを少し動かし信頼性への比重を高めたら・・・そのリカバリーの手間暇がどれほどのものになるかわからず、ファーロではそこまでSEOマーケティングに振り切ったコンテンツ制作は今のところおすすめできないのが現状です。

ドメインを強くする
コンテンツ

医療では一語だけの検索で上位に出してもリサーチユーザーがほとんどで、実需にはつながりません。しかし先生の専門とする分野で競争が少ない疾患名などで丁寧かつ分かりやすい原稿があると、その単体疾患名が検索上位に出てアクセスが激増することがございます。1点突破全面展開型のコンテンツマーケティングのひとつの手法です。実需に直結はしないアクセスですが、グーグルはそのページを持っているサイトを「ユーザーにとって良い情報を提供する良いサイト」と認識し、サイト全体のE-A-T評価が高まるといわれており、診療科目や先生のご専門によってはこのような手段をご提案することもございます。

ドメインを強くするコンテンツ

コンテンツの正解とは
何か

当社クライアントサイトの中には、詳しすぎて難解で医師しかわからないような医療用の教科書のような原稿が大量に書かれたサイトがございます。グーグルはユーザビリティとして「簡易的でわかりやすく読みやすい文章」を推奨していますので、時流の流れとは全く逆になります。しかし、競合も多い中、「地域名(35万人都市)+内科」で1位です。その他の疾患キーワードでもほぼ上位を維持し流入量も対人口比で当社の上位に入るサイトがございます。コンテンツ制作の正解から果てしなく遠い作り方ですが、「差別化」ができているからと思われます。

健康不安に悩み真剣に病気を調べたい、知りたいと思った患者様が検索で調べてもなかなか出てこないような情報になっているから、希少価値という一定の需要を満たしていると思われます。アクセスは全国からになっていますのでこれらのコンテンツが実需につながっているわけではございません。ただサイトの信頼性と専門性を高めドメインの力を強くしていると思われます。グーグルを追うな、ユーザーを追えというグーグルの理念の一端かと思われます。

先生方のクリニックは一つとしてマスプロで大量生産してよいサイトはないと考えております。一般的な正解らしい方向に逃げず、医師の望む医療と患者様をどういう手段で結ぶか、どれだけの引き出しを制作者が持っているかが大切なことではないかと思っております。